断熱材の種類はいろいろあって家づくりを始めた方は混乱するかと思います。いろいろと調べた結果、結局のところどの断熱材でも施工がしっかりしていれば問題ない、大事なのは厚みとのことです。
とはいえ各社違う断熱材なのに単純に厚み何ミリなのかを比較するのも違うだろうなと思い、各断熱材の熱抵抗を計算してまとめました。
専門家からしたらそれだけでは測れないところがあるかもしれませんが、シンプルに断熱性能をわかりやすく素人が比較するにはこれが1番明確なのでは?と思い行っています。
各社私たちが見積もりを取った時点での情報です。誤り等ありましたらご連絡いただけますと幸いです。
ちなみに熱抵抗の計算式は下記になります。
熱抵抗値[㎡k/W]=厚さ[m]÷熱伝導率[W/(m・K)]
一条工務店の断熱材の熱抵抗値
商品名 | 部位 | 断熱材の種類 | 断熱材厚み | 断熱材の熱伝導率 | 熱抵抗 |
---|---|---|---|---|---|
ハグミー | 壁 | EPS1号相当 | 89mm | 0.031 | 2.870 |
屋根下 | 235mm | 7.580 | |||
床 | 89mm | 2.870 | |||
アイスマイル | 壁 | EPS1号相当 | 140mm | 0.031 | 4.526 |
屋根下 | 235mm | 7.580 | |||
床 | 140mm | 4.516 | |||
icube | 壁(外) | EPS1号相当 | 50mm | 0.031 | 1.612 |
壁 (内) | 140mm | 4.526 | |||
屋根下 | 235mm | 7.580 | |||
床 | 140mm | 4.516 | |||
アイスマート | 壁(外) | 高性能ウレタンフォーム | 50mm | 0.02 | 2.5 |
壁 (内) | 140mm | 7 | |||
屋根下 | 235mm | 11.75 | |||
床 | 140mm | 7 |
土屋ホームの断熱材の熱抵抗値
商品名 | 部位 | 断熱材の種類 | 断熱材厚み | 断熱材の熱伝導率 | 熱抵抗値 |
---|---|---|---|---|---|
LISNAS | 壁 (外) | ネオマフォーム | 50mm | 0.02 | 2.5 |
天井 | 吹込グラスウール | 300mm | 0.052 | 5.769 | |
基礎 立ち上がり(外) | カネライトフォーム | 50mm | 0.028 | 1.785 | |
CARDINAL HOUSE Standard (4地域より南) | 壁(外) | ネオマフォーム | 50mm | 0.02 | 2.5 |
天井 | 吹込グラスウール | 300mm | 0.052 | 5.769 | |
基礎 立ち上がり(外) | カネライトフォーム | 50mm | 0.028 | 1.785 | |
CARDINAL HOUSE Standard (3地域より北) | 壁(外) | ネオマフォーム | 50mm | 0.02 | 2.5 |
天井 | 吹込グラスウール | 300mm | 0.052 | 5.769 | |
基礎 立ち上がり(外) | カネライトフォーム | 50mm | 0.028 | 1.785 | |
基礎 立ち上がり(内) | 50mm | 0.028 | 1.785 | ||
基礎 土間下 | 20mm | 0.036 | 0.555 | ||
CARDINAL HOUSE Advance | 壁(外) | ネオマフォーム | 50mm | 0.02 | 2.5 |
壁(内) | 高性能グラスウール | 105mm | 0.038 | 2.763 | |
天井 | 吹込グラスウール | 300mm | 0.052 | 5.769 | |
基礎 立ち上がり(外) | カネライトフォーム | 50mm | 0.028 | 1.785 | |
基礎 立ち上がり(内) | 50mm | 0.028 | 1.785 | ||
基礎 土間下 | 20mm | 0.036 | 0.555 | ||
CARDINAL HOUSE Premium | 壁(外) | ネオマフォーム | 66mm | 0.02 | 3.3 |
壁(内) | 高性能グラスウール | 105mm | 0.038 | 2.763 | |
天井 | 吹込グラスウール | 600mm | 0.052 | 11.538 | |
基礎 立ち上がり(外) | カネライトフォーム | 75mm | 0.028 | 2.6 | |
基礎 立ち上がり(内) | 75mm | 0.028 | 2.6 | ||
基礎 土間下 | 20mm | 0.036 | 0.555 |
壁に内断熱が入っていないグレードもオプションでたしか坪10,000円ほどで可能でした。
我が家がStandardにオプションで断熱足しました。なので断熱材の仕様としてはAdvanceです。ただ窓ガラスはペアガラス。
また、実際に建てた後にもらった仕様書には
屋根:フェノールフォーム断熱材1種2号CⅡ 50+50mm + 防湿シート0.2mm
外気に接する床:フェノールフォーム断熱材1種2号CⅡ 60+50mm + 防湿シート0.2mm
と記載がありました。グレード表に載せていない基本ベースで入れてる断熱使用なのかもしれません。
間取りによっても違うかと思います。
部位 | 断熱材の種類 | 断熱材厚み | 断熱材の熱伝導率 | 熱抵抗 |
---|---|---|---|---|
屋根 | ネオマフォーム | 50mm+50mm | 0.02 | 5 |
外気に接する床 | 60mm+50mm | 0.02 | 5.5 |
まとめ
ひとまずこの2社の断熱性能の比較をしてみました。今後アエラホームの情報も追記予定です。
ここまでまとめてみた感想としては、一条工務店は断熱材おばけです。スペックもりもりです。
自社製造でコスパ良く高性能な断熱材を使用していて、しかも2×6が基本なので壁の厚みがある分断熱材の厚みもあります。
ただ熱抵抗が大きいほど性能は良いとはいえ一定数以上は効果が小さくなるので、そのラインをAIで聞いてみました。
東北地方4地域の場合の断熱性能目安
部位 | 一般的基準の熱抵抗 | 高性能ラインの熱抵抗 | それ以上は効果が小さい目安 |
---|---|---|---|
外壁 | R3〜4 | R5〜6 | R7以上 |
屋根・天井 | R5〜6 | R8〜10 | R12以上 |
床(床断熱の場合) | R2.5〜3 | R4〜5 | R6以上 |
基礎(基礎断熱の場合) | R2.0〜3.0(XPS 50〜75mm) | R3.5〜4.0 | R5.0以上 |
北海道(1〜3地域)の場合の断熱性能目安
部位 | 一般的基準の熱抵抗 | 高性能ライン熱抵抗 |
---|---|---|
外壁 | R4〜5 | R7〜8 |
屋根・天井 | R6〜8 | R10〜12 |
床 | R3〜4 | R5〜6 |
ということでした。
土屋ホームの断熱仕様だと高性能と言えるラインは確保しているようですね。
この2社比較で言うならば、性能は基準ラインをクリアしてあとのお金は間取りや住設にかけるか、とにかくスペックを盛りまくるのにおかねかけるかというところかなと思います。