福島県で新築を建てた我が家。屋根は南向き片流れで日当たり良好、オール電化+おひさまエコキュートも採用しています。
東北電力フロンティアで行われている0円ソーラーサービス「あおぞらチャージ」。
東北地方で新築を計画している方は営業さんに一度説明いただいてる方も多いのではないでしょうか?
今回は、この二つを実際の年間電力使用量をもとに、15年間のコストを比較試算してみました!
今回は
・自費購入
・あおぞらチャージ
に2つの比較のため、自家消費のメリット金額は入れていません。
15年間で太陽光設備と電気代の支払いのトータルコストで比較しています。
比較条件
項目 | 内容 |
---|---|
建築地 | 福島県南部 |
屋根 | 南向き片流れ(Qcells 8.8kW) |
発電量 | 年間 約10,000kWh |
使用電力 | 年間 2,218kWh |
昼間使用割合 | 約60%(在宅+おひさまエコキュート) |
夜間使用割合 | 約40% |
試算期間 | 15年間 |
あおぞらチャージでは屋根の大きさに応じて太陽光パネルを4kW~12kW載せることができます。
https://tohoku-sec.co.jp/aozora/solar/
2025年時点で採用されているパネルはハンファジャパン株式会社のRe.RISE-G3
太陽光設備についてのYouTubeチャンネルをされている「太陽お兄さんの絶対節電チャンネル」の高島さんもおすすめのパネルです。
購入の方が良いのかあおぞらチャージサービスの方がいいのかめちゃめちゃ迷っていたのですが、計画している時期がGX補助金の要件にHEMSの要件の追加情報が出てきた時期だったため、リースの太陽光でも可能なのか、あおぞらチャージにHEMSはつけられるのかもわからないという状態になり、結果購入に決めました。
実際どちらが経済メリットがあったのか。
あおぞらチャージ(リース)プランの試算
- 初期費用:0円
- 月額:4,980円
- 電気代:39.14円/kWh(時間帯問わず)
- 電気代基本料金:なし
- 売電:不可(完全自家消費のみ)
☀️ 自家消費と買電の内訳
- 昼間使用:1,331kWh/年 → 太陽光から自家消費(=0円)
- 夜間使用:887kWh/年 → 東北電力から購入(=買電)
💰15年間の総支出計算
夜間電気代(年)= 887 × 39.14 ≒ 34,038円
月額利用料(年)= 4,980 × 12 = 59,760円
年合計 = 93,798円
15年合計 = 93,798 × 15 ≒ 1,417,275円
太陽光パネルを購入した場合の試算
- 初期費用:2,000,000円
- 電力プラン:よりそう+スマートタイム(昼36.86円、夜29.86円)
- 基本料金:4,356円/月
- 売電:可能
☀️ 自家消費と売電の内訳
- 昼間使用:1,331kWh/年 → 自家消費
- 夜間使用:887kWh/年 → 買電
- 売電:残りの8,669kWh/年 × 15年
💰15年間のコストと売電収入
電気代(年)= 887 × 29.86 + 基本料52,272 ≒ 78,769円
15年分 = 78,769 × 15 ≒ 1,181,535円
売電収入 = 8,669 × (15円×10年 + 8円×5年) = 約1,646,977円
合計 = 2,000,000 + 1,181,535 − 1,646,977 ≒ 1,534,558円
最終比較まとめ
プラン | 15年総コスト | 差額 | おすすめ度 |
---|---|---|---|
あおぞらチャージ | 約1,417,275円 | −117,000円 | ◎ 初期費用ゼロでお得 |
太陽光購入 | 約1,534,558円 | — | ○ 売電で一部回収できる |
在宅率が高く、おひさまエコキュート等も使っている場合はあおぞらチャージが購入より得になる
ただし、これはあくまで東北電力の「よりそう+スマートタイム」のプランと比較した場合なので、他の新電力会社などに切り替えた場合はまた変わってくるかと思います。
たとえば基本料金0の新電力を契約して、一条工務店で流行っているN式をしてみた場合は差額がひっくり返る可能性があります。
とはいえほかの0円ソーラーサービスは月額利用料+電気代基本料金がかかることが多い中、あおぞらチャージは電気代の基本料金が0ですので、太陽光の購入費用まではローンが組めないという家庭にあおぞらチャージはお勧めできるプランだと思います。
こんな人には「購入」がおすすめ!
- 蓄電池やV2Hを今後導入予定
- 新電力会社を利用したい
次回は基本料金0の新電力プランを使った場合と比較してみようと思います!