外壁はどれが良いの?窯業系サイディングはダメ?
新築住宅を検討していると、必ずと言っていいほど悩むのが「外壁材」の選択。
使用したい外壁材によって建てる会社も変わってくると思います。
窯業系サイディングはやめた方がいいって聞くけど本当?
タイルは高いけど本当にメンテナンスいらないの?
そんな疑問に、我が家の外壁選びの実体験を踏まえてお答えしていきます。
外壁材の種類と特徴を比較
外壁材の種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
窯業系サイディング | セメント+繊維素材を板状に成形 | コスパ◎/デザイン豊富/16mm以上で高耐久 | コーキング必要/塗装メンテあり |
金属サイディング | アルミやガルバリウム鋼板など金属製 | 軽量/スタイリッシュ/錆びにくい製品あり | 熱・音の伝わりやすさ/凹みに弱い |
タイル外壁 | 焼き物(磁器質)を貼り付ける | 高級感/塗装不要/紫外線や風雨に強い | 初期費用が高い/剥離リスクあり |
塗り壁(ジョリパット等) | モルタルに仕上げ材を塗布 | 継ぎ目なし/自然な風合い/個性が出せる | ひび割れ/汚れやすい/施工の腕に左右される |
木材系 | 無垢材や板張り | 自然素材の魅力/経年変化を楽しめる | 防火性・耐久性に注意/定期塗装が必要 |
窯業系サイディングは本当にダメなの?
YouTubeで住宅系の情報を拾っていると、いろんな工務店さんが「窯業系サイディングはおすすめしない」とお話しされている動画が見つかると思います。
ですが結論から言えば、最近の窯業系サイディングは大きく進化しており「ダメ」ではありません。
ただし16mm以上の高耐久塗膜のものであることが条件です。
14mmだと通気工法ではなく釘打ち工法になってしまい雨漏り等の懸念が出るので、必ず16mm以上を選びましょう。
✅ 高耐候塗装や光触媒コート付き製品もあり、15~30年メンテナンス不要な外壁もあります。
✅ コーキングも「高耐久シール材(15〜20年耐用)」に対応しており、メンテナンス頻度は格段に減っています。
我が家が選んだのは「ニチハ イルミオ(COOL)」シリーズ
私たちが選んだのは【ニチハのイルミオ(COOLシリーズ)】という窯業系サイディング。
選定理由は以下の通りです:
- 高耐候塗装「プラチナコート」で塗膜耐久30年相当
- 四方あいじゃくり工法でシーリングが少ない
- デザイン性とカラーが好みに合致
- フラットなデザインで、もしチョーキングが起きてしまうまで放置してしまってカラー塗装が必要になってもブラックやグレーでいい感じに塗り替えできそう。
- 目地に「プラチナシール」を指定 → コーキング打ち替えは15〜20年ごと
コーキングが弱点と言われがちな窯業系ですが、耐候性の高いシーリング材と組み合わせることで、足場のメンテナンスを極力減らすことが可能です。
外壁材ごとのメンテナンススケジュールと費用目安
外壁材 | メンテ内容 | 時期 | 30坪目安費用 |
---|---|---|---|
窯業系(高耐候) | コーキング交換+塗装 | 15〜30年ごと | 約80〜120万円 |
金属サイディング | 塗装(必要に応じて) | 20〜30年ごと | 約70〜100万円 |
タイル外壁 | 目地補修(必要時) | 基本不要 | 数万円〜数十万円(部分補修) |
塗り壁 | 再塗装・ひび補修 | 10〜15年ごと | 約100〜150万円 |
木材系 | 塗装・防腐処理 | 5〜10年ごと | 約70〜100万円 |
※外壁の面積や形状により費用は変動します。
結論:自分たちに合った優先順位で選ぼう
外壁材は、性能・デザイン・コストのバランスが求められる部分。
我が家が重視したのは下記のポイントでした。
- 断熱性の高い家に合う遮熱・防汚性能
- 美観の持続性とメンテナンスの少なさ
- 自分たち好みのデザイン
高価なタイルや塗り壁でなくても、窯業系サイディングでも「長寿命・高機能」な選択肢は十分にあります。
あとがき:後悔しない外壁選びを
外壁は「家の顔」であり、「家を守る鎧」。
「これにしてよかった」と思える外壁を選ぶことは、毎日の満足感につながります。
気になる製品があれば、実物を見て触って、納得して選んでくださいね!