私たちのお家を建ててもらったメーカー「土屋ホーム」についてご紹介します。
土屋ホームは北海道発祥のハウスメーカー。厳しい寒さの中でも快適に過ごせる家づくりを追求してきた会社で、断熱・気密性能に特化した高性能住宅を得意としています。
本州では支店が限られており北海道ではかなり有名なようですが、本州ではマイナーなメーカーさんかと思います。
北海道で建てる方の場合と本州で建てる場合でだいぶ仕様の方針が異なるようなのですが、いくら調べても北海道で建てられた方ばかりで、情報収集に苦労しました。
もし本州で土屋ホームで建てられたいましたら是非情報共有いただきたいです。
断熱等級7/UA値0.19 C値平均0.38
土屋ホームのPremier仕様は断熱等級7/UA値0.19 、C値平均0.38です。
ハウスメーカーでこの数字はなかなか見受けられないのではないかと思います。
ただしエリアによって標準仕様は異なりますので、検討されている方は担当さんにご確認ください。
北海道はPremierが標準のようですね。
全棟構造計算耐震等級3でさらに制振ダンパーもついている
耐震等級3は2種類あります
- 住宅性能表示(壁量計算の簡易計算)の耐震等級3
建築基準法基準値の1.91倍の耐震性 - 構造計算(許容力度計算)の耐震等級3
建築基準法基準値の2.44倍の耐震性
土屋ホームでは全棟構造計算の耐震等級3で1番高い耐震等級になります。
土屋ホームの制振ダンパー
注文住宅商品のCARDINAL HOUSE(カーディナルハウス)は構造計算の耐震等級3でさらに制振ダンパーが入ってます。
企画・セミオーダー住宅のLIZNASにもオプションでつけることができます。
現在制振ダンパーについての情報はなぜか公式ホームページには記載がないのですが、下記サイトの過去の資料が掲載されてました。

上記だけでは詳細が分かりにくく現在と同じかもわからなかったので担当さんにも確認したところ、どうやら下記の制振装置みたいです。
昔は自社オリジナルとして扱っていたけど今は違うということなのかなと勝手に推測しています。形は変わってないのでものは同じかと思います。
- 100年以上の耐久性でメンテナンスフリー
- 余震にも本震にもすぐれたエネルギー吸収性で最大80%の振幅低減
- 繰り返しの揺れに強い
という特徴をもつ制振ダンパーです。Youtubeに実験動画も載っていたので見てみてください。
どこまで耐震にこだわるかは予算の都合もあるでしょうし難しいところですよね。
いざ建てるとなるとめちゃめちゃ気にしてしまうけれど、築30年超えた実家も何事もなく過ごしてるし東日本大震災の時もお茶碗割れたくらいでした。
ただ長く住む予定のお家で日本は地震がとても多い国。やれるだけのことはやっておきたいと思い私たちは採用しています。
耐震が元々は十分な家でも、何度も地震が起きるうちに釘が緩くなるなどで耐震が弱くなる可能性があります。こうしたリスクを制振ダンパーは軽減してくれます。
けれど制振ダンパーつけるより先に土地の地盤の強さの方が大事なので、まずは土地選びと必要に応じて地盤改良をしっかりしましょう。
自社大工・職業訓練校を運営
社員大工さんがいるメーカーさんは他にもあるのでしょうが、土屋ホームは「土屋アーキテクチュアカレッジ」という大工さんの職業訓練校を運営しています。教育と施工制度にこだわっているようです。
比較対象を出してしまいますが、一条工務店さんではは2×6が主流で「誰が建てても同じ性能で建てれるよう建材を自社製造して規格化してます」と説明されました。
どちらも高気密・高断熱が売りな会社ですが方針が真逆ですね。
初めは「断熱にこだわるなら北海道のメーカーさんにすればいいのでは」と思い軽い気持ちで資料請求したのですが、この自社大工の記載に惹かれて展示場に行くのを決めました。
基礎断熱
床断熱のメーカーさんが多いかと思うのですが、土屋ホームは基礎断熱です。
床暖房まではいらないけれど床が冷えにくい家だと嬉しいと思っていたので、この基礎断熱も興味を持った要因の一つです。床下まで部屋扱いになるので外気の影響を受けにくく、底冷えしにくくなります。
床断熱も施工がしっかりしていれば底冷えしないらしいのですが、しっかり断熱するには技術がいるそうです。
そして床の下は外扱いになる施工方法なので、性能値が良くても冷えを感じることもあるそう。
(素人が頑張って調べた程度の知識なので間違ってたらフォームからご連絡いただけるとありがたいです。)
ただせっかく基礎断熱なのですが、最近流行ってる床下エアコンは採用できません。
床下エアコンは画期的なのですが空調計画が難しいそうですし、そもそもエアコンメーカー自体が床下に設置する前提で設計されていないので床下エアコンは本体の保証がきかないみたいです。
そう言った事情もありハウスメーカーでは採用できないのだと思います。
床下エアコンはできませんが、床下は収納スペースとして使えます。
そんなに何をしまうんだって感じもしますが、我が家はスノボにキャンプと何かとものが増える趣味が多いので、坪数を増やさずに収納スペースが確保できるのも魅力に感じました。
契約前から図面を書いてくれる
私たちが検討した会社の中で唯一契約前から図面を書いてくれるメーカーさんでした。
WEBからも無料プランニングオーダーができるようなので、興味のある方はフォームから問い合わせてみてください。
リフォーム事業・不動産事業も行う上場企業
土屋ホームホールディングスは住宅だけではなくリフォーム事業と不動産事業も行っている上場企業です。
上場企業だと経営の透明性や信頼性があります。
別業界ではありますがビックモーターのような例もありましたし、透明性があるのは安心材料になるかと思います。
最近積水ハウスと業務提携しましたね。
規格住宅ののLIZNASはグッドデザイン賞受賞していたり、近年YouTubeの更新も頻繁で頑張っている印象です。
せっかく我が家も建ててもらいましたし、頑張って欲しいなあと思ってます。
会社負担で上棟式を開催し、構造見学会にしている
上棟式って基本的に施主負担でやるもので、近年は省略してやらないことが多いようなのですが、土屋ホームでは神主さんにお願いはしない略式の上棟式を会社側で負担で開催してます。(エリアによって違ってたらごめんなさい)
お餅とお菓子を土屋ホームで用意していただき、家族やご近所さん、チラシを見て来てくださった方にお配りしました。
ご挨拶の良い機会になりましたし楽しかったです。
上棟式は来てくれた方への構造見学会のような形にもなってます。
私たちも契約前に別の施主さんの上棟式に参加させていただいて見学をしました。現場監督さんが説明してくれます。
契約前から営業さんだけではなく設計士さんた大工さんとお話できるのは好印象で、安心感につながりました。
実際に建ててもらった印象
ハウスメーカーさんなんだけど工務店に近いような印象を受けました。
工務店さんで建てたことがあるわけではないので表現が合っているのか分かりませんが、マニュアルに沿ったシステマチックな対応というよりは、状況に応じて柔軟に対応いただいたなと感じてます。
一条工務店も検討していたので余計にそう感じるのかもしれません。
ただ少しアナログ体制なところがあるので、連絡がLINEかslackなど何かチャットツールで取れたり、図面などの資料をクラウドにまとめてくれるなどがあるとありがたいなと思いました。担当営業さんとはLINEで連絡取れるようにしていただきましたが、基本はメールだったので少し連絡の取りづらさを感じました。
こちらがちゃんとすればいい話なのですが、メールだとどうしても毎回かしこまった文面を作らなきゃという意識があるので考えてしまって連絡のスピード感が遅くなりがちです。
これは両者感じることではないかなと。連絡ツールをチャットツールにするとカジュアルに連絡がとれてスピード感が増すのではないかと思います。
資料については私が紙の管理が苦手なズボラ人間だからというのもありますが、家づくりは要素が多い分情報資料も多いのでデータ共有だと助かる方も多いのではないかと思います。
アフターの対応
エアコンに少し不具合があって来てもらったことがありましたが、連絡してすぐに対応してくださいました。
結構いくつも不具合を見つけてアフター依頼する例を見かけたことがありますが、特に気になるところも出てきていません。丁寧につくっていただけたんじゃないかなと思ってます。
まとめ
土屋ホームは自由な間取り設計で高気密・高断熱のお家が欲しい方、施工に安心が欲しい方にお勧めできるハウスメーカーさんです。
すごい余計なお世話ではあるんですが、実際に対応してもらった感想としては「ホームページに掲載している情報以上に訴求できるところあるじゃないか!」と思いました。
宣伝が苦手だけれど、誠実に対応してくれるメーカーさんという印象です。
どこのメーカーさんもですが実際にお話を聞きにいかないと出てこない情報がたくさんあります。WEB情報だけでは比較しきれません。
今回私が掲載した情報で気になった方がいましたら、ぜひ検討してみてください。