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固定資産税は「評価点」で決まる
家の固定資産税は建築費ではなく、総務省の固定資産評価基準に基づいて計算されます。
床暖房は「住宅の設備」として評価対象になりますが、エアコンは動産扱いのため課税対象外です。
👉 つまり「エアコン暖房の家」では床暖房による固定資産税加算はゼロになります。
モデルケースの条件
- 延床:32坪(約106㎡)
- 床暖房面積:延床の80%程度に設置されると仮定 → 約85㎡
- 評点単価:床暖房(温水式) 14,260点/㎡
- 固定資産税率:1.4%
- 減税:長期優良住宅の新築5年間は1/2
Step1:評価点の算出
- 全館床暖房(温水式) 85㎡ × 14,260点 = 1,212,100点
- エアコン暖房 評価点 = 0点(課税対象外)
👉 評価点差:1,212,100点
Step2:評価額(円換算)
- 全館床暖房 … 約121.2万円
- エアコン暖房 … 0円
- 評価額差 … 約121.2万円
Step3:固定資産税(年額)
- 全館床暖房 … 121.2万円 × 1.4% = 16,969円/年
- エアコン暖房 … 0円/年
- 差額:年 約16,969円
Step4:減税措置(長期優良住宅)
- 全館床暖房 … 約8,485円/年
- エアコン … 0円/年
- 差額 … 約8,485円/年 → 5年間で 約42,425円の差
Step5:35年・40年スパン(経年減価あり)
評価額は25年で20%水準に下がり、その後横ばい。
- 35年間の累計差:およそ27〜28万円
- 40年間の累計差:およそ30万円
✅ まとめ
- エアコンは課税対象外、床暖房は課税対象
- 全館床暖房(温水式85㎡)の評価額は約121万円
- 固定資産税で見ると 年間1.7万円の差
- 長期で見ると40年間で 約30万円の差